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【困ったら】GBPトラブルシューティング アカウント停止・悪評・削除依頼への対処法
Googleビジネスプロフィール(GBP)を運用していると、予期せぬトラブルに見舞われることがあります。アカウントが停止されたり、悪質な口コミを書かれたり、情報を削除したい場合など、いざという時の対処法を知っておくことが重要です。
ケース1 GBPアカウントが停止された
GBPアカウント(リスティング)が停止されると、情報の編集ができなくなり、検索結果やマップにも表示されなくなるため、ビジネスにとって大きな打撃となります。
なぜ停止されるのか?
主な原因はGoogleビジネスプロフィールのガイドライン違反です。意図的でなくても、知らずに違反しているケースもあります。
【主なガイドライン違反例】
- ビジネス名
正式名称以外(キーワード、地域名、不要な装飾文字など)を含んでいる。例:「【激安】〇〇商店 新宿店」
- 住所
不正確な住所、私書箱、バーチャルオフィス(業種によってはNG)の利用。
- カテゴリ
ビジネスの実態と合わないカテゴリ設定。
- ウェブサイト
不正なリダイレクト、マルウェアを含むサイトへのリンク。
- 電話番号
不正確、またはプレミアムレート(※ナビダイヤルなど、発信者負担となる電話番号)の番号。
- 重複リスティング
同じビジネスに対して複数のGBPが存在する。
- コンテンツポリシー違反
禁止コンテンツ(ヘイトスピーチ、虚偽、スパム、不適切など)の投稿や口コミ。
- 不正な口コミ操作
自作自演、報酬提供による依頼、競合への悪意ある口コミ投稿。
停止された場合の対処法:回復リクエスト
アカウントが停止された場合、回復リクエストを送信することで、再審査を求めることができます。

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原因の特定と修正
まず、GBPの情報や運用状況を確認し、どの点がガイドラインに違反している可能性が高いか特定します。特定した違反箇所をガイドラインに沿って修正します。(停止中は編集できない場合もあるため、修正可能な範囲で)
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回復リクエストフォームへのアクセス
GBP管理画面または停止通知メール内のリンクから、「回復リクエスト」フォームにアクセスします。
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必要情報の入力
フォームの指示に従い、ビジネス情報、停止理由への見解、修正内容、再発防止策などを具体的に、かつ正直に記入します。証拠となる資料(店舗の外観写真、公共料金の請求書、登記簿謄本など)があれば添付します。
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リクエストの送信
内容をよく確認し、リクエストを送信します。
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審査結果を待つ
Googleによる審査が行われます。審査には数日から数週間かかる場合があります。結果はメールで通知されます。
回復リクエストの注意点
- 申請は慎重に: 回復リクエストは基本的に1回限りと考え、違反箇所を確実に修正し、詳細な情報を提供して申請しましょう。安易な再申請は受け付けられない可能性が高いです。
- 2回目の停止は致命的: 一度回復した後に再度停止された場合、回復は極めて困難になります。ガイドライン遵守の徹底が必要です。
- 虚偽の申請はしない: 事実と異なる内容で申請しても、見抜かれる可能性が高いです。
【公式】ビジネス プロフィールに関連するすべてのポリシーとガイドライン
https://support.google.com/business/answer/7667250
【公式】Google ビジネス プロフィールの再審査請求
https://support.google.com/business/?p=manage_appeals
ケース2 悪評・誹謗中傷の
口コミを書かれた
ネガティブな口コミや、事実無根の誹謗中傷は、店舗の評判を大きく損なう可能性があります。
対処の基本方針
- 冷静な分析: まずは感情的にならず、口コミの内容が事実に基づいているか、単なる悪意や誤解によるものかを見極めます。
- 迅速で丁寧な返信: すべての口コミ(特にネガティブなもの)には、できるだけ早く、プロフェッショナルな態度で返信します。謝罪、感謝、具体的な改善策を示し、誠実な姿勢を見せることが重要です。
- 削除依頼の検討: 口コミ内容がGoogleのコンテンツポリシー(虚偽、なりすまし、ヘイトスピーチ、個人情報、関連性のない内容など)に明確に違反している場合に限り、削除依頼を行います。
- 削除依頼方法: GBP管理画面またはGoogleマップから該当口コミを報告します。
- 注意点: 削除される保証はなく、審査には時間がかかります。主観的な不満は削除対象外です。
- ポジティブな口コミの促進: 良い口コミを増やすことで、悪評の影響を相対的に薄めることができます。
- 法的措置の検討: 名誉毀損や業務妨害など、悪質性が極めて高い場合は、弁護士に相談の上、法的措置を検討します(最終手段)。
あわせて読みたい: 店舗担当者必見!業種別口コミ返信テンプレート
閉店・移転など
ケース3
GBP情報を削除したい
閉店の場合
店舗が完全に閉店した場合、GBP情報を放置するとユーザーに誤解を与え、ネガティブな印象を残す可能性があります。
【「閉業マーク」の設定】
GBP管理画面(または検索結果上の管理メニュー)から「情報」>「Google 上でこのビジネスを休業または閉業する」>「閉業マークを付ける」を選択します。これにより、マップや検索結果で「閉業」と表示されます。

【(任意)リスティングの削除:】
閉業マークを付けても情報は残り続けます。完全に情報を削除したい場合は、Googleマップ上で該当ビジネスを選択し、「情報の修正を提案」>「閉業、または削除する」から削除申請を行います。オーナーアカウントから申請すると承認されやすい傾向がありますが、必ず削除されるとは限りません。
注意点
一度削除(閉業マークではなく、リスティング自体の削除申請が承認された場合)されると、口コミなどの情報も失われ、復元は困難になる可能性があります。再開の可能性がある場合は、閉業マークのみに留めることを推奨します。
移転の場合
店舗が移転した場合は、GBP情報を削除する必要はありません。既存のGBP情報を更新します。
- 住所変更
GBP管理画面で新しい住所を入力し、マップ上のピン位置も修正します。
- その他の情報更新
電話番号や営業時間などが変更になった場合は併せて更新します。
- 再度のオーナー確認
住所変更に伴い、再度オーナー確認(通常はハガキ郵送)が必要になる場合があります。
既存のGBPを更新することで、過去の口コミや評価を引き継ぐことができます。
一時休業の場合
連続7日以上の休業や期間未定の休業の場合は、「閉業」ではなく「臨時休業マーク」を設定します。

- 設定方法
「情報」>「Google 上でこのビジネスを休業または閉業する」>「臨時休業マークを付ける」を選択します。
- 影響
臨時休業マークを付けても、ランキングへの悪影響は基本的にないとされています。
営業を再開したら、必ずマークを解除し、営業時間を元に戻しましょう。
詳しく見る:Googleマイビジネスで臨時休業・特別営業時間を設定する方法
重複リスティングの場合
同じビジネスに対して複数のGBPが存在する場合(重複)は、ガイドライン違反となります。意図しないミスであっても、ユーザーを混乱させ、MEO評価にも悪影響を与えてしまう為、以下のケースに注意してチェックするようにしましょう。
- 原因:
Googleによる自動生成、過去の担当者による登録、第三者による登録など。
- 対処:
- 管理している重複リスティングは、メインで運用するもの以外を「閉業マーク」設定または削除申請します。
- 管理下にない重複リスティングは、Googleマップから「情報の修正を提案」>「重複」として報告します。
- 可能であれば、重複リスティングのオーナーに連絡を取り、統合や削除を依頼します。
ケース4 オーナー確認ができない
オーナー確認はGBPの全機能を利用するための必須プロセスです。
トラブル例と解決策
- ハガキが届かない
住所確認、2-3週間待機、再リクエスト、サポートへ連絡。
- 電話/SMSが来ない
番号確認、受信設定確認、別方法試行。
- コード入力不可
有効期限確認、ログインアカウント確認、管理画面確認、サポートへ連絡。
- 「他のユーザーが管理」表示
アクセスリクエスト送信、応答待ち、異議申し立て/サポート連絡。
お店の種類によっては、通常のプロセスの他に「動画の提出」や「営業許可証の提出」などを求められる場合があります。
ヘルプとサポートの活用
上記の方法で解決しない場合や、複雑な問題が発生した場合は、まずはGoogleの公式ヘルプやサポートを活用しましょう。

コミュティはボランティアで成り立っています。問題を正確に伝え、必要な情報(ビジネス名、住所、問題の詳細、試した対処法など)を具体的に提供することで、返信がもらえる可能性はアップします。
とはいえ、必ずしも回答がもらえるとは限りません。
一度問題が発生した場合、解決できない場合や解決できたとしても何度もサポートとやりとりが必要だったりと、想定外の労力がかかってしまうケースが多くあります。
例)適切なカテゴリ設定をしていなかったばかりに、高評価含む全てのレビューを削除されてしまう etc.
GBP運用経験がない場合は、まずはプロフェッショナルに相談・依頼することが、スムーズな運用への近道です。