Googleビジネスプロフィール(GBP)は、登録して終わりではありません。情報を常に最新に保ち、積極的に活用することで、MEO効果を高め、店舗集客に繋げることができます。ここでは、GBPの効果的な運用方法について解説します。
新しい管理画面
2022年後半以降、GBPの管理は主にGoogle検索結果画面やGoogleマップアプリ上で行う仕様に変更されました。従来の専用管理画面(ビジネスプロフィールマネージャ)は、主に複数店舗を管理する大規模ビジネス向けとなっています。
オーナー確認済みのGoogleアカウントでログインし、Google検索で自店舗名を検索するか、Googleマップで自店舗を表示させると、管理用のメニューが表示されます。
主な操作アイコンと機能は以下の通りです。
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GBPの登録とオーナー確認が完了したら、まずは以下の3点を優先的に行いましょう。
「プロフィールを編集」から、以下の情報を正確かつ詳細に入力します。
特にNAP情報(Name, Address, Phone)の正確性と統一性は重要です。他のWebサイト(公式サイト、SNS、ポータルサイトなど)に掲載する情報と完全に一致させましょう。これはサイテーション効果にも影響します。
写真はユーザーの第一印象を左右し、来店意欲に大きく影響します。魅力的な写真を複数枚追加しましょう。
写真は高画質で、ピントが合い、明るいものを選びましょう。過度な加工は避け、ビジネスのありのままの姿を伝えることが重要です。
ジャンプする: GBPの写真の最適化をはかるには?
「ビジネス プロフィールの設定」>「通知」から、重要な更新情報(口コミ投稿、情報編集の提案など)を受け取るためのメール通知をオンにしておきましょう。迅速な対応が可能になります。
初期設定が完了したら、以下の運用を継続的に行うことがMEO効果を高める鍵となります。
GBPの「投稿」機能を使って、お店のニュース、イベント情報、特典(クーポン)、新商品などを定期的に発信しましょう。
投稿は検索結果に直接表示されることもあり、ユーザーへのアピールとGBPの鮮度維持に繋がります。
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ユーザーからの口コミは、他のユーザーの意思決定に大きな影響を与え、MEOのランキング要因としても重要です。
適切な口コミ対応は、顧客満足度向上、リピーター獲得、そしてGBPの評価向上に繋がります。
詳しくみる: 運用方法(口コミ関連)
ユーザーはGBPを通じて「質問」を投稿できます。
「質問」は「口コミ」と異なり、ビジネスオーナーだけではなく他のユーザーの回答することができますが、ユーザーの疑問を解消し、利便性を高めることができる機会ですので、積極的に回答していきましょう。
よくある質問とその回答(FAQ)を、オーナー自身が投稿しておくことも有効です。
飲食店や美容室などは、メニューがよく参照されますので、メニュー情報を正確かつ詳細に登録・更新しましょう。
ユーザーが事前に情報を確認できることで、来店や予約の促進に繋がります。
詳しくみる:Googleビジネスプロフィールのメニューとサービスを登録する方法
GBPの「パフォーマンス」データ(インサイト)を定期的に確認し、運用効果を測定・分析しましょう。
アカウントの状態やユーザーの利用状況により、レポートで確認できるデータは限られてしまうケースが多いですが、可能な限り定点観測し、データに基づいた改善を継続することが、MEO効果を持続させる上で理想的です。
GBPでは旧Googleマイビジネスと異なり、Googleアナリティクス(GA4)での分析の難易度が上昇しています。
また、現状ではデータのダウンロード機能が限定的なため、複数店舗管理や詳細分析には外部ツールの利用も有効です。
ガイドラインの遵守
GBPの運用においては、Googleが定めるガイドラインを遵守することが非常に重要です。ガイドライン違反は、プロフィールの停止や検索結果からの削除といった厳しいペナルティに繋がる可能性があります。
常に最新のガイドラインを確認し、ユーザーにとって誠実で正確な情報提供を心がけましょう。
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適切なカテゴリ設定は、関連性の高い検索キーワードでの表示機会を増やします。
定休日以外の臨時休業や、祝日・年末年始などの通常と異なる営業時間を設定することは、ユーザーの混乱を防ぎ、信頼性を高める上で非常に重要です。
連続して7日以上休業する場合や、期間未定で休業する場合に設定します。「情報」>「Google 上でこのビジネスを休業または閉業する」>「臨時休業マークを付ける」で設定。ランキングへの悪影響は基本的にありません。
祝日やイベントなどで通常の営業時間が変更になる場合に設定します。「情報」>「特別営業時間」から、該当日付の営業時間を編集または「休業」に設定します。最長6日間までの休業設定が可能です。
これらの情報はGoogle検索やマップ上で目立つように表示されるため、正確な設定が顧客満足度に繋がります。
GBPに掲載する写真は、質と量の両方が重要です。
魅力的なカバー写真を設定し、質の高い写真を多く投稿することで、望ましい写真が表示される可能性を高めることができます。ユーザー投稿写真で不適切なものがあれば、ガイドライン違反として報告できます。
Googleが推奨する画像の仕様は以下の通りです。
引用元:写真と動画のガイドライン|Google ビジネス プロフィール ヘルプ
これらの基準を満たすことで、画像がきれいに表示され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。サイズが不適切な場合、画像が途中で切れてしまう可能性があります。
以前は、自身のウェブサイトを持っていない場合でも、GBPの情報をもとに簡単なウェブサイトを無料で作成できました。
しかし、「ウェブサイトビルダー」機能は 2024年3月1日にサービス終了となり、同年6月でウェブサイトに紐づいていたGBPへのリダイレクトも終了。
デザインの自由度は低かったものの、カテゴリ、営業時間、投稿、口コミ、写真などが自動で反映される等、基本的な情報をローコストで伝えるという用途で活用も可能だった為に、サービスは惜しまれました。
いずれにせよ、本格的な集客には独自ドメインのウェブサイト構築が推奨されます。
SNSをウェブサイトがわりに設定している場合、そのSNSを利用していないユーザーが不便を感じたり離脱する可能性が高いため、可能なかぎりオリジナルなホームページを用意しましょう。
ディー・エム・エヌ合同会社|dmn llc.
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