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通常LPとの違いと注目される理由
スワイプLPとは、スマートフォンユーザーが指先で左右または上下にスワイプする動きに合わせて、1画面1メッセージでストーリーを進めるランディングページの形式です。
従来の縦スクロール型LPは情報が一度に大量に表示されるため、ユーザーが途中で離脱しやすいという課題がありました。
一方、スワイプLPは紙芝居のように「めくる」操作で次の画面へ進むため、視線を集中させやすく、テンポの良いストーリーテリングが可能です。
また、Instagram や TikTok などのSNSで一般化している“スワイプ操作”をそのままUXとして取り入れることで、広告からLPに遷移した後も違和感のない没入体験を提供できます。
結果として、離脱率の低下やCVR向上が期待でき、多くの企業が注目しています。
スワイプ型LPは、通常1〜2秒で完結する軽快なスライドアニメーションを採用し、1スライドにつき訴求ポイントを1つに絞るのが鉄則。
左右(横型)または上下(縦型)に指を動かしてページを切り替えるため、スマホ特有の“タップ”や“スクロール”と異なる操作感による刺激が発生し、ユーザーの集中力を取り戻す効果も期待できます。
さらに、各スライドにはヒーロー画像・キャッチコピー・補足テキスト・CTAボタンを配置し、途中でコンバージョンが可能な“どこでもCTA”を盛り込む手法が一般的です。
このように、ストーリーとアクションを1セットで提示できる点が、スワイプLPの基本的な仕組みであり強みと言えます。
第一に、情報の提示方法が“段階的”である点が挙げられます。
縦長LPではスクロールによって一気に情報が流れてしまうのに対し、スワイプLPはスライドごとに強制的に視線が止まるため、伝えたい順序をコントロールできます。
第二に、UIがモバイルネイティブであること。
InstagramストーリーやTikTokの操作感に慣れたユーザーにとって、スワイプは“考えなくても出来る動き”であり、UXの摩擦が少ない点が大きな違いです。
第三に、計測・最適化のしやすさがあります。
各スライドごとの閲覧率・離脱率をGA4やヒートマップで定量把握できるため、A/Bテストが行いやすく、改善サイクルを高速に回せます。
スマホファーストが叫ばれて久しい現在、ユーザーが1日に操作する平均スクロール距離は数百メートルとも言われています。
その中で“指を一度止める”体験は希少価値が高く、スワイプLPはこの“止まる”瞬間を意図的に生み出します。
結果として、重要なコピーやビジュアルがしっかり視認され、ブランドメッセージが深く記憶に残ります。
さらに、画面遷移が軽量で読み込みストレスが少ないため、モバイル回線下でも快適に閲覧できる点もユーザビリティ向上に寄与します。
SNS広告は視覚インパクトとテンポが命です。
広告クリエイティブからLPまで一貫したスワイプ体験を提供することで、ユーザーは“同じ文脈の中にいる”と感じ、離脱せずに情報を受け取り続けます。
また、スワイプLPはクリエイティブの画像・動画をそのまま再利用しやすく、制作コストを抑えながら訴求軸を複数テストできるのも魅力。
さらに、Instagramのカルーセル投稿やTikTokの連続動画と同様の“ストーリーフォーマット”は、シェアや保存といったエンゲージメントも期待できるため、二次拡散を狙うキャンペーンと特に相性が良いのです。
数字で見る成果
スワイプLPのメリットを紹介してきました、実際にどの程度の成果を生むのでしょうか?
「スワイプLPの事例」として公開されているレポートを総合すると、従来型LPと比較して平均で離脱率が18〜35%改善し、コンバージョン率(CVR)は1.4〜2.2倍向上したという数値が報告されています。
特にSNS流入に限定すると、インタラクティブな操作感が広告クリエイティブとの一貫性を生み、クリック直後の離脱(0–3秒以内)を40%以上抑制できたケースも珍しくないようです。
ここからは、スワイプLPがハマるケースにおけるパフォーマンス向上のメカニズムを探っていきたいと思います。
ジャンプする:スワイプLPを導入すべき?検討時のチェックリスト
スワイプLPの最大の強みは、繰り返しになりますが「1スライド=1メッセージ」で構成できる点にあります。
ユーザーは必要最低限の情報だけを順序良く受け取れるため、過剰情報による認知負荷が軽減されます。
また、スライド切替のタイミングでコンテンツがフェードやスライドインするため、視覚的な変化が小さな“報酬”として働き、次の操作を促すドーパミン効果が期待できます。
CTAも数枚ごとに配置できるので、興味がピークに達した瞬間を逃さずコンバージョンへ誘導可能です。
これらの要素が絡み合うことで、離脱率が下がりCVRが上がるという好循環が生まれます。
ユーザーを飽きさせない鍵は“ストーリーテリングのリズム”です。
具体的には、問題提起→共感→解決策提示→証拠→CTAという5ステップを各1〜2スライドで配置し、合計10スライド前後にまとめるのが最も成果が高いというデータがあります。
さらに、スライドごとにキービジュアルのトーンやコピーのリズムを微妙に変えることで“次も見たい”というモチベーションを維持できます。
もちろん過度な演出は読み込み負荷を高めるため禁物。
静止画7割・軽量動画3割程度のバランスが理想です。
スワイプLPは、単なるページ形式を超えた“フォーマット”です。
従来の手法と比較するのであれば、「LP(ランディングページ)」の置き換えではなく「クッションLP」に近いかも知れません。
【オススメの活用シーン】
ストーリーズ広告との親和性が高く、LP自体が二次拡散されるケースも。
ストーリー仕立てでブランド世界観を演出しやすい。
資料ダウンロードの導線をQRコードやフォームに集約し、イベント展示会などオフラインからも誘導しやすい。
このように、目的に応じて多彩な活用が可能です。
活用シーン | 主な効果 |
---|---|
インフルエンサー施策 | エンゲージメント拡大・SNS拡散 |
新商品ローンチ | 世界観訴求・購入動機形成 |
BtoBリード獲得 | 資料DL率向上・商談化率UP |
業種別スワイプLP参考サイト
スワイプLPを本格的に活用するには、SNS広告のターゲティングも含めた導線設計が必須です。
既存の縦長LPを置き換えたり、テンプレートを単独で使用するだけでは効果が出ない場合もあります。
スワイプLPの活用事例ほか、成果が出るホームページやランディングページの事例については、ぜひお気軽にお問い合わせください。
設計から公開までの5ステップ
スワイプLP制作は“設計7割・実装3割”が鉄則。
ここでは初心者でも迷わないよう、目的設定から公開後の最終チェックまでを5ステップで整理しました。
各工程で押さえるべきチェックポイントも紹介します。
ここでは実際に高い成果をあげやすいとされる4つのパターンをピックアップし、どのようなクリエイティブや導線設計が奏功したのかを解説します。
事例ごとに業種、課題、施策、結果を整理しているので、自社に近いケースを探しながら参考にしてくださいね。
まずはKGI・KPIを明確に設定し、ペルソナを具体化します。
スワイプLPは情報の取捨選択が重要なため、ターゲットの課題・関心・利用シーンを一枚のカスタマージャーニーマップにまとめると、後工程で判断がブレません。
ペルソナは「性別」「年齢」「SNS利用状況」「購買動機」の4軸で定義すると設計がスムーズになります。
次に各スライドの役割を決めるワイヤーフレームを作成。
紙芝居形式で“起承転結”が途切れないように、見開きの紙にA/Bそれぞれの案を書き出して比較する方法が効果的です。
ここでCTAをどのスライドに入れるかも決定し、ストーリーとアクションをセットで設計しましょう。
コンテンツ配置では「F字」ではなく「Z字」視線を意識し、視線が横へ移動したタイミングでキーメッセージとCTAボタンを重ねるとクリック率が上がります。
CTAは原則として2スライドに1回、ボタンサイズは縦横48px以上を推奨。
フォームを差し込む場合は、ステップフォーム(入力→確認→完了)よりもシングルフォームがCVRを約20%向上させるという検証結果があります。
ビジュアル要素は軽量化が命。
静止画はWebP、動画はMP4(H.265)+自動再生ミュートがベストプラクティスです。
また、モバイルデータ通信でも快適に閲覧できるよう、スライド先読み(プリフェッチ)と遅延読み込み(LazyLoad)を組み合わせることで、ページ全体のFirst Contentful Paintを1.2秒以内に抑えましょう。
最後に、心理的バイアスを活用した演出で“行動してもらう理由”を補強します。
具体的には、社会的証明(レビュー数・SNSシェア数)と希少性(数量限定・期間限定)を交互に配置し、行動喚起のコピーは「残り◯時間」「あと◯個」と具体的数字を盛り込むと効果的です。
完了ページでのシェアボタン設置も忘れずに。
無料・有料ツールの選び方
スワイプLPは専門知識がなくても作れるノーコードサービスから、自由度の高いCMSプラグインまでツール選択肢が豊富です。
ここでは人気の高い3つのノーコードツールと、WordPressプラグイン、自社開発の選択肢をコスト・機能・運用負荷で比較します。
ツール名 | 月額 | 主な機能 | 無料枠 |
---|---|---|---|
SwipePages | ¥3,000〜 | ドラッグ操作・GA連携・A/Bテスト | 公開1LPまで |
STUDIO | ¥1,290〜 | CMS・フォーム・SEO設定 | あり |
Canva Webサイト | 無料〜 | テンプレ100種・アニメGIF | あり |
(※2025年10月時点弊社調べ。無料版はドメインや表示回数に制限あり)
WordPressユーザーであれば、Elementor+追加アドオン「Prime Slider」を使うと、スワイプLPのテンプレを数クリックで導入できます。
メリットは既存サイトのドメイン配下で運用できることと、SEO設定をPageSpeed Insights基準で最適化しやすい点。
一方でページ生成後のコードが冗長になりやすく、パフォーマンス(ページ読み込み速度等)最適化が必要になる点がデメリットです。
SNS流入を最大化するためには、広告クリエイティブとスワイプLPのデザイン・コピーのトンマナを揃えましょう。
さらに、オフライン接点を持つ場合にはQRコード導線、オンライン完結であればUGCの巻き込み設計が欠かせません。
カルーセル広告→カルーセルLPという“二段階スワイプ”を設計すると、広告→LP転換率が平均25%改善します。
ハッシュタグキャンペーンと組み合わせ、LP内にリアルタイムで投稿が流れるウィジェットを埋め込むと、UGCが社証となりCVR向上が期待できます。
イベントや店頭POPにQRコードを設置し、読み取り後にスワイプLPを表示させると、紙媒体の制約を超えて豊富な情報を届けられます。
QRコード発行時はUTMパラメータを付与し、オフライン施策の効果を正確に測定しましょう。
ユーザー投稿をスライド内で引用する際は、画像サイズを正方形で統一し、タップで拡大表示できるライトボックスを併用すると閲覧性が向上。
UGCが増えるほど信頼度が上がり、購入意欲を高める「バンドワゴン効果」が働きます。
キャンペーン応募フォームは、入力項目を3つ以下に抑えることで完了率が70%を超えやすいというデータがあります。
スワイプLP内に直接フォームを埋め込む場合、ページ遷移を挟まないことで離脱を最小化できます。
効果測定とPDCA
LP公開後は改善スピードが成果を決定付けます。
スワイプLPはスライド単位でデータ取得できるため、細かなPDCAが可能です。
ここではA/Bテストの設計方法、よくある課題と解決策、長期的にCVRを伸ばす運用ポイントを解説します。
テスト項目は①ファーストビューのコピー、②CTAボタンの文言・色、③スライド順の3点を優先しましょう。
KPIは「スライド到達率」「平均閲覧スライド数」「CVR」の3段階で設定すると、原因分析が明確になります。
月次で数値をレビューし、離脱率が高いスライドを重点的に改善する“ボトルネック潰し”を継続しましょう。
また、シーズンイベントに合わせて背景色やキャンペーンコピーを高速で差し替えられるテンプレ体制を整えておくとPDCAが加速します。
最後に、スワイプLPを導入するか迷ったときの判断材料として、相性診断・費用目安・運用体制の3観点でチェックリストを用意しました。
テンプレ利用なら制作実費はほぼ0円ですが、ノーコードツールを使った独自ドメイン利用の場合は+月額1,000~3,000円程度。
Web担当者やマーケター、もしくはディレクターの稼働(設計や要件定義次第ではありますが、2~5人日程度を目安)も必要になります。
外注を活用する場合は、ノーコードツールでの制作に特化したデザイナー費用として+10~15万円程度が目安でしょう。
弊社では、スワイプLPの場合も通常のLPと同等の費用感(ライトプラン以降)から対応可能ですので、お困りの際はお気軽にご相談ください!
更新頻度が高い場合、複数メンバーが同時編集できる権限管理機能が必須です。
また、広告用URLが頻繁に変わらないよう、リダイレクト設定やUTMの命名規則を統一しましょう。
スワイプLPでSNSキャンペーンを成功させよう
スワイプLPは、モバイル時代のユーザー行動に最適化された“次世代ランディングページ”です。
情報の段階提示と直感的UIが組み合わさることで離脱率を下げ、CVRを高めることが可能です。
さらにSNS広告との親和性が高く、キャンペーン施策を加速させる強力な武器になります。
大規模投資を決断する前に、無料プランのノーコードツールで小規模なテストを実施し、自社商材との相性を測ることを強く推奨します。
テストで得たデータを基に本格導入を進めれば、ROIやROASを最大化しやすくなります。
さっそく今日からスワイプLPを試して、SNSキャンペーンの成果を向上させましょう!
ディー・エム・エヌ合同会社|dmn llc.
dmnwは渋谷・世田谷を主な拠点とするディー・エム・エヌ合同会社が提供する、ウェブマーケティングのワンストップサービスです。ホームページ・ランディングページはもちろん、SEO、リスティング運用もお任せください。